公開日
2026/03/19更新日
2026/10/21
AWS認定資格を持っているだけで、年収が決まるわけではありません。単価を左右するのは、資格のレベルに見合った実務経験と、担当できる範囲です。
この記事では、2026年10月時点のAWS認定資格の一覧(受験料つき)、資格ごとに対応するポジション、テックスペースのAWS案件1,725件の単価分布と年収換算を紹介します。
AWS資格と年収の関係
結論から言うと、「この資格を持っていれば年収○○万円」という公的な統計はありません。資格別の年収をうたう記事もありますが、出典が示されていないものがほとんどです。
案件の現場で見ると、資格の扱いは次のようになっています。
- 資格は「その分野の知識がある」ことの証明。書類選考で話を聞いてもらうきっかけになる
- 単価を決めるのは、設計・構築・運用のどこまでを1人で担当できるか
- テックスペースの案件データでも、募集条件にAWS資格を書いている案件はごく一部(詳しくは後述)
つまり、資格は「入口」で、年収を上げるのは実務の中身です。そのうえで、資格のレベルは担当できるポジションの目安になります。
コスモくんポイント資格は書類で興味を持ってもらう材料。単価を決めるのは実務でどこまで担当できるかがポイントだよ!
AWS認定資格の一覧(2026年10月時点)
AWS認定は、Foundational(基礎)、Associate(中級)、Professional(上級)、Specialty(専門)の4レベルに、2026年9月からBusiness(ビジネス職向け)が加わっています。受験料は2026年10月20日時点のAWS公式サイトの表記です。
| レベル | 資格名 | 試験コード | 受験料 |
|---|---|---|---|
| Business | AI Business Strategist(ベータ版) | AIB-C01 | 15,000円(100 USD) |
| Foundational | Cloud Practitioner | CLF-C02 | 15,000円(100 USD) |
| Foundational | AI Practitioner | AIF-C01 | 15,000円(100 USD) |
| Associate | Solutions Architect – Associate(SAA) | SAA-C03 | 20,000円(150 USD) |
| Associate | CloudOps Engineer – Associate(旧 SysOps Administrator) | SOA-C03 | 20,000円(150 USD) |
| Associate | Developer – Associate | DVA-C02(12月からDVA-C03) | 20,000円(150 USD) |
| Associate | Data Engineer – Associate | DEA-C01 | 20,000円(150 USD) |
| Associate | Machine Learning Engineer – Associate | MLA-C01(2027年1月からMLA-C02) | 20,000円(150 USD) |
| Professional | Solutions Architect – Professional(SAP) | SAP-C02(11月17日からSAP-C03) | 40,000円(300 USD) |
| Professional | DevOps Engineer – Professional | DOP-C02 | 40,000円(300 USD) |
| Professional | Generative AI Developer – Professional | AIP-C01 | 40,000円(300 USD) |
| Specialty | Security – Specialty | SCS-C03 | 40,000円(300 USD) |
| Specialty | Advanced Networking – Specialty | ANS-C01 | 40,000円(300 USD) |
- 受験料は1回分。税がかかる場合があり、為替に合わせて毎年5月をめどに見直される
- 認定の有効期間は3年
2025〜2026年の主な変更点
検索でよく調べられている資格ほど、名前や試験の版が変わっています。古い情報のまま勉強を始めないよう注意してください。
| 資格 | 変更の内容 |
|---|---|
| SysOps Administrator – Associate | 最新版(SOA-C03)から CloudOps Engineer – Associate に名称変更。新しい名称になるのはSOA-C03の合格者から |
| Solutions Architect – Professional(SAP) | 新しい版のSAP-C03に切り替え。申し込みは2026年10月27日から、旧版SAP-C02の受験は11月16日まで |
| Developer – Associate | 新しい版のDVA-C03に切り替え。旧版DVA-C02の受験は11月30日まで、12月1日から新版 |
| Machine Learning – Specialty | 2026年3月31日で受験終了。機械学習はMachine Learning Engineer – Associateが中心に |
| Advanced Networking – Specialty | 2026年12月31日で受験終了の予定 |
| Generative AI Developer – Professional | 新設。生成AIを組み込んだアプリケーション開発の資格 |
コスモくん注意SysOpsは今「CloudOps Engineer」。SAPも11月に新しい版になるから、受験前に公式で確認してね。
資格ごとの位置づけと対応するポジション
資格のレベルは、案件で任される範囲の目安になります。応募するときは「どの資格を持っているか」より、「その資格に見合う仕事をしてきたか」が見られます。
| 資格 | 位置づけ | 対応する主なポジション・担当範囲 |
|---|---|---|
| Cloud Practitioner | AWSの全体像を理解している | 営業・PM・非エンジニア職。エンジニア案件の評価材料としては弱め |
| AI Practitioner | 生成AI・機械学習の基礎 | AI活用プロジェクトの企画・推進の補助 |
| Solutions Architect – Associate(SAA) | AWS案件の基準になりやすい | インフラ・基盤エンジニア(設計の一部〜構築) |
| CloudOps Engineer – Associate(旧SysOps) | 運用・監視・自動化 | 運用保守、監視設計、障害対応、SRE寄りの案件 |
| Developer – Associate | AWS上のアプリ開発 | サーバーレス開発、バックエンドエンジニア |
| Data Engineer – Associate | データ基盤の構築 | データエンジニア、分析基盤の構築 |
| Machine Learning Engineer – Associate | 機械学習モデルの運用 | MLOps、機械学習基盤の構築 |
| Solutions Architect – Professional(SAP) | 大規模・複雑な構成の設計 | クラウドアーキテクト、移行計画、基盤チームのリーダー |
| DevOps Engineer – Professional | CI/CD・自動化の設計 | DevOps・SRE、IaCを使った基盤の自動化 |
| Generative AI Developer – Professional | 生成AIのアプリ組み込み | 生成AIアプリ開発、AIエージェントの構築 |
| Security – Specialty | セキュリティ設計 | クラウドセキュリティ、監査対応 |
フリーランスで単価を上げたいなら、SAAで基礎を固めたうえで、自分が担当したい工程に合う資格を足すのが効率的です。運用からキャリアを始めた人ならCloudOps、開発寄りならDeveloperやDevOps、設計・リーダーを狙うならSAPが目安になります。
資格全体の選び方はフリーランスエンジニアにおすすめの資格でも紹介しています。
AWS案件の単価と年収換算
ここからは、テックスペースに掲載中のAWS案件のデータです(2026年10月20日時点、AWSの案件ページの集計)。
単価の分布
募集中のAWS案件1,725件のうち、月額単価が明記されている869件の内訳です(税込・税抜は案件ごとに異なります)。年収換算は、稼働が12か月続いた場合の単純計算で、経費・税・社会保険料を引く前の金額です。
| 月額単価 | 件数 | 割合 | 年収換算(月額×12) |
|---|---|---|---|
| 〜50万円 | 32件 | 3.7% | 〜600万円 |
| 51〜60万円 | 133件 | 15.3% | 612〜720万円 |
| 61〜70万円 | 272件 | 31.3% | 732〜840万円 |
| 71〜90万円 | 369件 | 42.5% | 852〜1,080万円 |
| 91〜110万円 | 42件 | 4.8% | 1,092〜1,320万円 |
| 111〜130万円 | 11件 | 1.3% | 1,332〜1,560万円 |
| 131万円以上 | 10件 | 1.2% | 1,572万円〜 |
- いちばん多いのは71〜90万円の帯
- 約半分(49.7%)が月71万円以上。テックスペースの案件全体(34.1%)より高い
- 月91万円以上は7.2%。ここから上は、設計やリーダーを任せられる人向けの案件が中心
このほか、単価が「スキル見合い」の案件が535件(AWS案件全体の31.0%)あります。経験や面談の評価しだいで、上の表より高い金額になることもあります。
コスモくんポイントAWS案件は約半分が月71万円以上。ただし年収換算は経費や税金を引く前の数字だから気をつけてね。
Azure・GCPとの比較
同じ日に、ほかのクラウドの案件ページも集計しました。
| AWS | Azure | GCP | 案件全体 | |
|---|---|---|---|---|
| 募集中の案件 | 1,725件 | 666件 | 305件 | 7,210件 |
| 単価明記の案件 | 869件 | 355件 | 180件 | 3,574件 |
| 月71万円以上の割合 | 49.7% | 61.1% | 66.7% | 34.1% |
| 月91万円以上の割合 | 7.2% | 14.1% | 13.3% | 6.9% |
| フルリモートの割合 | 14.3% | 11.0% | 18.4% | 9.5% |
案件の数はAWSが最も多く、Azureの約2.6倍、GCPの約5.7倍です。一方、月71万円以上の割合はAzureやGCPのほうが高めです。AzureやGCPの案件では、AWSとの併用を求めるものが多く見られます(Azure案件のうち270件、GCP案件のうち165件がAWSも求めている)。
AWS案件で一緒に求められるスキル
AWS案件1,725件のうち、同時に求められることが多いスキルの上位5つです。
| スキル | 件数 | AWS案件に占める割合 |
|---|---|---|
| Java | 379件 | 22.0% |
| Python | 319件 | 18.5% |
| Linux | 311件 | 18.0% |
| Azure | 270件 | 15.7% |
| TypeScript | 255件 | 14.8% |
AWSだけでなく、アプリ開発の言語(Java・Python・TypeScript)、OS(Linux)、別のクラウド(Azure)を組み合わせて求める案件が多いことがわかります。
働き方
AWS案件の出社頻度は次のとおりです。
| 出社頻度 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 週5出社 | 801件 | 46.4% |
| 週4出社 | 50件 | 2.9% |
| 週2〜3出社 | 365件 | 21.2% |
| 週1出社 | 263件 | 15.2% |
| フルリモート(100%) | 246件 | 14.3% |
週1出社以下(週1出社とフルリモート)の案件が約3割あります。
案件の募集条件に資格はどれくらい書かれているか
テックスペースに取り込んだ案件データ(2025年12月時点、491件)のうち、AWSに触れている案件は70件ありました。このうち、AWS認定資格に触れていた案件は2件だけです。
| 案件の内容 | 資格の書き方 | 単価 |
|---|---|---|
| 公共領域の共通基盤構築(チームリーダー) | 「AWS認定資格(SAPレベル)保有者(資格保有者が望ましいが、経験者でも可)」 | 〜90万円(スキル見合い) |
| AWS基盤の設計・構築・保守運用 | 「Solutions Architect – Associateレベル」 | 60万円 |
2026年3月時点の案件情報約1,000件を見ても、AWS資格に触れていたのは2件でした。そのうち1件は、必須条件にAssociateレベル以上の資格を挙げつつ、構築経験が豊富なら資格なしでも可、ただしTerraformの経験は必須、という書き方です。
ここからわかるのは、次の2点です。
- 多くの案件は、資格の有無ではなく「何を構築・運用してきたか」で判断している
- 資格を書いている案件でも、「SAPレベル」「Associateレベル」のように知識の水準を示す目安として使われている
コスモくんポイント募集条件に資格が書かれている案件は少数派。だからこそ資格と実務をセットで見せると差がつくよ!
高単価のAWS案件を獲得するには
資格を単価につなげるには、職務経歴書と面談で「資格に見合う実務がある」ことを示す必要があります。具体的には次の4つです。
資格は正式名称と取得年月まで書く
「AWS資格あり」だけでは、どのレベルか伝わりません。正式名称と取得年月を書きます。SysOpsのように名称が変わった資格は、持っている認定の名称で書き、必要なら「(現CloudOps Engineer)」と添えると伝わりやすくなります。
実務を数字と担当範囲で書く
資格よりも見られるのは実務の中身です。規模・担当工程・使ったサービスと、結果を数字で書きます。
| 書き方の例 | |
|---|---|
| NG | AWS SAA取得。EC2、S3、RDSの構築経験あり |
| OK | AWS Certified Solutions Architect – Associate(2025年5月取得)。ECサイトのオンプレミスからAWSへの移行で、基本設計〜構築を担当(サーバー約30台、3名体制)。マルチAZ構成でRDSを冗長化し、Terraformで環境をコード化。リザーブドインスタンスの見直しで月額費用を約20%削減 |
NGの書き方では、どこまで任せられるのかが読み取れません。OKの書き方なら、「設計から担当できる」「IaCが使える」「コスト意識がある」ことが一度に伝わります。職務経歴書全体の書き方はフリーランスエンジニアの職務経歴書の書き方で、テンプレートと記入例を紹介しています。
一緒に求められるスキルを1つ足す
前の章のとおり、AWS案件ではJava・Python・Linux・Azureなどを一緒に求めるものが多くあります。TerraformなどのIaCも、募集条件で必須とされる例があります。AWSだけで勝負するより、「AWS+もう1つ」を職務経歴書の上のほうに書けるようにしておくと、応募できる案件の幅が広がります。
狙う単価帯の担当範囲を確認する
月71〜90万円の帯は、AWS案件の中で最も件数が多い帯です。91万円以上は全体の7.2%と少なく、設計の主担当やチームリーダーを求める案件が中心になります。まずは自分の経験で応募できる案件の単価帯を確認し、次に狙う帯の募集条件で何が求められているかを見ておくと、取るべき資格や積むべき経験がはっきりします。
コスモくんヒントAWS案件はAWSの案件一覧で単価帯やリモート頻度から絞り込めるよ。募集条件を見比べて、次に狙う案件を探してみてね!
よくある質問
AWS SysOpsアドミニストレーターの資格を持っていると年収はいくら?
資格別の年収を示す公的な統計はありません。SysOps(現CloudOps Engineer)が活きるのは運用保守・監視・障害対応の案件で、単価は運用だけか、設計や自動化まで担当できるかで変わります。テックスペースのAWS案件では、単価明記の案件の約7割が月61〜90万円です。
AWS SAP(Solutions Architect – Professional)を取ると年収は上がる?
SAPは、大規模な構成の設計やリーダーを任される案件で評価されやすい資格です。テックスペースの案件データでは、SAPレベルを条件に挙げていたのは公共領域の基盤チームリーダーの案件で、単価は「〜90万円(スキル見合い)」でした。ただし、この案件も「経験者でも可」としており、資格だけで単価が決まるわけではありません。
AWSのクラウドサポートエンジニアの年収は?
クラウドサポートエンジニアは、クラウド事業者が自社で採用している職種名で、公的な年収統計はありません。フリーランス案件で近い仕事は、運用保守や障害対応の案件です。資格でいえばCloudOps Engineer – Associateが対応します。
未経験でもAWS資格を取れば案件に参画できる?
資格だけで参画できる案件は多くありません。テックスペースの案件でも、ほとんどが構築や運用の実務経験を条件にしています。まずは会社員として、または小さな案件でAWSを使った実務経験を積み、その内容を職務経歴書に書けるようにするのが近道です。
テックスペースは会員登録しないと使えませんか?
案件の検索は登録なしでできます。案件に応募するときに、無料の会員登録(最短2項目・10秒)が必要です。
まとめ
- AWS資格は「入口」。年収や単価を決めるのは、資格に見合う実務と担当できる範囲
- 2026年はSysOpsがCloudOps Engineerに名称変更、SAPは11月から新しい版(SAP-C03)に
- テックスペースのAWS案件は1,725件。単価明記の案件の約半分(49.7%)が月71万円以上
- 募集条件に資格を書いている案件は少数。職務経歴書では、資格の正式名称と取得年月、実務の規模・担当範囲・数字をセットで書く
コスモくんヒントAWSの案件は募集中の案件一覧からも探せるよ。気になる案件が見つかったら、無料の会員登録をしてエントリーしてね!




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