公開日
2025/04/11更新日
2025/04/26
フリーランスエンジニアとして働くうえで避けて通れないのが確定申告です。とくに、初めての確定申告では「青色申告と白色申告、どちらを選べばいいの?」「どの経費が申請できるの?」といった疑問を抱える人が多いのではないでしょうか。
本記事では、フリーランスエンジニアの確定申告の手順を解説します。初めて確定申告する人に向けてわかりやすく、やり方や基本的な知識を解説しますので参考にしてください。
フリーランスエンジニアの確定申告とは?基本をおさらいしよう
確定申告とは、1年間の所得を計算し、納めるべき税金を税務署に申告する手続きのことです。会社員であれば年末調整で税金の計算が完了しますが、フリーランスは自分で申告を行う必要があります。
- フリーランスエンジニアで確定申告が必要な人は?
- 確定申告の作成・提出方法
- 確定申告をしないとどうなる?ペナルティやリスク
フリーランスエンジニアで確定申告が必要な人は?
フリーランスエンジニアで確定申告が必要な人は、以下の通りです。
- 所得が年間48万円を超える場合
- 副業の所得が20万円を超える場合
- 年間400万円以上の年金収入がある場合
- 不動産所得や株取引の所得がある場合
フリーランスの所得(収入-経費)が48万円を超えると、基礎控除の範囲を超えるため確定申告が必要です。副業として働いている場合も、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告の義務が生じます。
また、年金や不動産の所得が一定の金額を超えると確定申告の対象になります。必須ではありませんが、クライアントから源泉徴収されている場合、確定申告を行うことで払いすぎた税金の還付を受けられる可能性があるため、申告を忘れずに行いましょう。
確定申告の作成・提出方法
確定申告の作成方法は、①手書き、②会計ソフト、③国税庁の確定申告等作成コーナー、④税理士に依頼の4つです。
個人で作成する場合は、②会計ソフトか③国税庁の確定申告等作成コーナーがおすすめです。会計ソフトは有料のものが多いので、無料で行いたい人は国税庁の確定申告等作成コーナーで作成しましょう。
青色申告する人や自分では作成できない人は、税理士に依頼してください。
確定申告の提出方法は、①e-Tax(電子申告)、②税務署に持参、③税務署へ郵送の3つです。スマホやPCから簡単に提出でき、還付金の受け取りも早いため、①e-Taxをおすすめします。
確定申告をしないとどうなる?ペナルティやリスク
確定申告を怠ると、税務署から指摘を受けるだけでなく、さまざまなペナルティが科される可能性があります。例えば、以下のようなペナルティです。
- 無申告加算税がかかる
- 延滞税が発生する
- 青色申告の特典が受けられなくなる
- 税務調査の対象になりやすくなる
確定申告を期限までに行わなかった場合、納付すべき税額の10~15%の無申告加算税が発生します。納税が必要であった場合、遅れてしまうことで延滞税も発生します。
青色申告のメリットである「青色申告特別控除(最大65万円)」を適用するには、期限内に申告することが条件です。期限を過ぎると白色申告扱いとなり、控除を受けられなくなるため、注意しましょう。
フリーランスエンジニアは青色申告と白色申告どちらを選ぶ?違いは?

フリーランスエンジニアが確定申告を行う際には、青色申告と白色申告の2つの方法があります。自分に合った申告方法を選ぶために、違いやメリット・デメリットを見ていきましょう。
- 青色申告と白色申告の違いを比較
- 青色申告のメリット・デメリット
- 白色申告のメリット・デメリット
青色申告と白色申告の違いを比較
青色申告と白色申告では、控除額や記帳の手間が変わってきます。2つの違いを比較していきましょう。
項目 | 青色申告 | 白色申告 |
控除額 | 最大65万円(または10万円) | なし |
記帳方法 | 複式簿記(65万円控除)または単式簿記(10万円控除) | 単式簿記 |
提出書類 | 確定申告書+決算書 | 確定申告書のみ |
申請前に必要なもの | 事前に「青色申告承認申請書」を提出 | なし |
赤字の繰越 | 3年間繰越可能 | 繰越不可 |
青色申告では、最大65万円の特別控除を受けられます。これにより、課税所得を大幅に減らせられるため、節税効果が大きいです。一方で、白色申告にはこの控除がありません。
白色申告は単式簿記で記録できるため、比較的簡単に記帳できます。一方、青色申告で65万円控除を受けるには複式簿記が必要となり、少し手間がかかります。なお、青色申告を行うには事前に「青色申告承認申請書」を税務署に提出しておくことが必要です。
青色申告のメリット・デメリット
青色申告のメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | 最大65万円の控除が受けられる赤字の繰越ができる家族への給与を経費にできる |
デメリット | 記帳が複雑で手間がかかる事前申請が必要 |
青色申告の最大のメリットは、最大65万円の特別控除を受けられる点です。また、家族への給与を経費として計上できるため、節税になります。一方、デメリットとしては、複式簿記での記帳が必要なため、経理の手間が増えることです。
また、青色申告をするには事前に「青色申告承認申請書」を提出する必要があり、申請を忘れると適用できません。経理作業が苦にならない人や、節税を重視する人に向いています。
白色申告のメリット・デメリット
白色申告のメリット・デメリットは、以下の通りです。
メリット | 記帳が簡単で手続きがラク事前申請が不要 |
デメリット | 控除が受けられない赤字の繰越ができない |
白色申告の最大のメリットは、記帳が簡易的なもので良いため、手間がかからないことです。会計ソフトを使わなくても対応しやすいため、開業直後のフリーランスにとっては負担が少ないです。
しかし、控除が受けられないため、課税所得が高くなりがちです。そのため、納税額が増える可能性があります。もちろん赤字の繰越ができません。所得が少ない人や簡易的に済ませたい人に向いています。
フリーランスエンジニアが経費にできるものと注意点
確定申告の際に経費を適切に計上することで、課税所得を減らし節税につなげられます。しかし、すべての支出が経費になるわけではなく、事業に直接関係するもののみが対象です。経費に関しては細かいルールがありますので、正しく理解しておくことが重要です。
- フリーランスエンジニアが経費にできるもの一覧
- 家賃・光熱費は経費になる?按分ルールを理解しよう
- パソコンやソフトウェアの購入費はどこまで経費?
- フリーランスエンジニアが経費計上するときの注意点
フリーランスエンジニアが経費にできるもの一覧
フリーランスエンジニアが経費にできるものは、以下の通りです。
科目名 | 具体例や注意点 |
租税公課 | 個人事業税、印紙税、自動車税、不動産取得税、固定資産税 |
荷造運賃 | クライアントへ送る資料や商品の配送費、仕事で使用する機材や機器の送料 |
水道光熱費 | 電気代・ガス代・水道代(自宅兼事務所の場合は按分が必要) |
旅費交通費 | クライアントとの打ち合わせの交通費、セミナーや勉強会、取材などの出張費用、仕事目的の宿泊費・レンタカー代・空港利用料・駐車場代 |
通信費 | インターネット回線費用、業務用のスマートフォンの通信費、Web会議ツールの有料プラン、クラウドストレージの使用料 |
広告宣伝費 | Google広告、SNS広告、名刺のデザイン・印刷費、PR用のチラシやパンフレット作成費 |
接待交際費 | クライアントとの打ち合わせ時の飲食代、取引先との懇親会費、仕事の契約を取るための接待費用、クライアント向け贈答品 |
損害保険料 | 自動車保険、自賠責保険、火災保険 |
修繕費 | 仕事で使うパソコンや周辺機器の修理費用、事業用車両の修理代、仕事場の修繕費用 |
消耗品費 | パソコン(10万円未満)キーボード、マウス、USBメモリなどのPC周辺機器、仕事用の文房具、事務用品(シュレッダー、電卓など) |
減価償却費 | パソコン・タブレット(10万円以上)、事務所のエアコンや家具 |
福利厚生費 | フリーランス向けの健康保険料(国民健康保険は対象外)、業務用ジム会員費(健康管理目的)、健康診断費用(業務継続のために必要な場合) |
給料賃金 | フリーランスは通常該当なし |
外注工賃 | デザインやイラスト作成の外注費、動画編集やナレーションの発注費 |
利子割引料 | 事業資金を借りた際の利息、事業用リース契約の金利 |
地代家賃 | 事務所・コワーキングスペースの賃料、仮想オフィスの利用料金、自宅兼事務所の場合は家賃の一部 |
貸倒金 | 取引先の倒産などで未回収となった売掛金 |
雑費 | 名刺ケースやスマホスタンドなどの細かい備品、仕事中の軽食代(業務中のカフェ代など)、セミナーや交流会での資料代、ごみ処理代 |
専従者給与 | 事業専従者として雇用した配偶者や親族への給与(青色申告の場合) |
これらの経費は、事業に関連するものであれば認められますが、個人的な支出は認められません。水道光熱費や家賃などは按分が必要です。また、税務調査時に正しく説明できるよう、領収書や記録をしっかり保管しましょう。
家賃・光熱費は経費になる?按分ルールを理解しよう
フリーランスエンジニアが自宅を仕事場として使う場合、家賃や光熱費の一部を経費として計上できます。ただし、全額を経費にはできず、仕事で使った分だけ按分する必要があります。
家賃や光熱費の按分割合は、以下のように決めるのが一般的です。
【家賃の按分例】
自宅の総面積が50㎡で、仕事部屋が10㎡の場合「10㎡ ÷ 50㎡ = 20%」家賃が年間96万円なら20%の19.2万円を経費として申請可能。 |
【光熱費の按分例】
自宅が仕事場で1日8時間を仕事として使う場合「8時間 ÷ 24時間 = 約33%」家賃が年間96万円なら33%の31.7万円を経費として申請可能。 |
電気代は比較的按分しやすいですが、水道やガスは電気代と同じ考え方ではいけません。フリーランスエンジニアが水道やガスを使う機会は、ほとんどありません。そのため、電気代のように仕事した時間をそのまま按分するのはNGです。
一般的に水道やガスの割合は、数%~20%とされています。割合を高く設定してしまうと、税務調査時に合理的な説明が難しくなるため注意しましょう。
パソコンやソフトウェアの購入費はどこまで経費?
フリーランスエンジニアにとって、パソコンやソフトウェアは必須のツールです。これらの購入費用は経費になりますが、金額によって処理方法が異なります。
【パソコンの経費処理】
- 10万円未満:全額を「消耗品費」として当年度の経費に計上可能
- 10万円以上~30万円未満:少額減価償却資産として一括償却可能(青色申告の場合)
- 30万円以上:減価償却が必要(法定耐用年数4年で分割計上)
【ソフトウェアの経費処理】
- クラウドサービス(月額制):利用した月ごとに経費計上
- パッケージソフト(買い切り型):10万円未満なら即時経費、10万円以上なら減価償却
減価償却とは、10万円以上の高額な設備や機材(パソコン、カメラ、家具など)を購入した際に、一度に全額を経費にせず、数年にわたって分割して経費に計上する仕組みです。
例えば、20万円のパソコンを購入した場合、1年で全額を経費にするのではなく、耐用年数(4年)に応じて毎年5万円ずつ計上するというイメージです。
フリーランスエンジニアが経費計上するときの注意点
フリーランスエンジニアが経費を計上する際は、業務に関係のある支出のみを対象として計上することが重要です。私的な支出や、仕事とプライベートの両方で使うものは、業務に使用した分のみを按分して計上する必要があります。
また、経費の正当性を証明するためには、領収書や請求書を適切に保管することが不可欠です。電子データの保存も可能なため、クレジットカードの利用明細や電子領収書も併せて管理しましょう。
フリーランスエンジニアの確定申告(白色・e-Tax)の具体的な手順

フリーランスエンジニアの確定申告の具体的な手順について紹介します。今回は、確定申告の中でも白色申告を中心に解説します。また、申告作業が簡単なe-Taxでのやり方を紹介しますので、参考にしてください。
- 1.確定申告に必要な書類を集める
- 2.e-Taxで白色申告する前に準備すべきこと
- 3.国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスする
- 4.【準備編】決算書・収支内訳書(+所得税)を入力する
- 5.収支内訳書等を作成する
- 6.所得税の確定申告書を作成する
- 7.【青色申告】フリーランスエンジニアの確定申告のやり方
1.確定申告に必要な書類を集める
フリーランスエンジニアが確定申告をする際には、事前に必要な書類をしっかりと準備しておくことが重要です。主に以下のような書類が必要になります。
- 売上に関する書類(請求書・領収書・報酬の振込記録・会計ソフトの売上データ)
- 経費に関する書類(経費の領収書・レシート・クレジットカード明細)
- 控除に関する書類(国民健康保険・国民年金の支払証明書・生命保険料控除・地震保険料控除の証明書・医療費控除)
事前にこれらの書類やデータを準備しておくことで、確定申告の手続きをスムーズに進められます。
2.e-Taxで白色申告する前に準備すべきこと
e-Taxを利用して白色申告を行う場合、申告するために以下の3つを事前に準備しておきましょう。
電子証明書
e-Taxで申告を行う際は、電子証明書が必要になります。電子証明書は、マイナンバーカードに標準搭載されており、本人確認のために使用されます。カードの有効期限が切れていないか確認し、必要に応じて更新を行いましょう。
ICカードリーダライタ または スマホ
マイナンバーカードに搭載された電子証明書を利用するには、以下のどちらかを準備する必要があります。
- ICカードリーダライタ:マイナンバーカードの情報を読み取る専用機器です。家電量販店やオンラインショップで購入できます。
- マイナンバーカード対応のスマホ:対応するスマホがあれば、ICカードリーダライタを使わずにマイナンバーカードを読み取れます。
マイナンバーカード(利用者識別番号)
e-Taxを利用するには、マイナンバーカードに加えて「利用者識別番号」が必要です。利用者識別番号は、e-Taxにログインする際に使う16桁の番号で、以下の方法で取得できます。
- マイナンバーカードを使ってオンラインで登録する
- Web上で電子申告・納税等開始届出書を提出する
- マイナポータルの連携機能を活用する
- オンラインでID・パスワード方式の申請をする
- 税務署でID・パスワード方式の申請を行う
- 税務署に「電子申告・納税等開始届出書」を提出する
- 税理士に代理で取得を依頼する
3.国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスする
準備が整えば国税庁の確定申告等作成コーナーにアクセスします。「確定申告等作成コーナー」をタップし、「作成開始」を選んでください。

参考元:確定申告書等の作成|国税庁
- マイナンバーを持っていますか
- マイナンバーカード読み取りに対応したスマホまたはICカードリーダライタを持っていますか
上記の質問を「はい」に選択し、各々の認証方法で先に進みます。本記事では、スマホによる方法を紹介します。
4.【準備編】決算書・収支内訳書(+所得税)を入力する
「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択し、マイナポータルと連携するかしないかを選びましょう。

参考元:作成する申告書等の選択|国税庁
マイナポータルと連携している場合、控除証明書等のデータを一括取得できるためスムーズに進みます。今回は、マイナポータルと連携する方法を紹介します。「マイナポータルと連携する」→「次に進む」の順にタップしてください。
マイナポータルのインストールがまだの人は、これを機にインストールしてください。インストールしている人は、「利用規約に同意して次へ」をタップして次に進みましょう。画面が変わり、もう一度「次に進む」をタップすると、マイナポータルに移動します。

参考元:ログイン | マイナポータル
二次元コードを読み取るとスマホでの作業になります。手順に従って作業を進めてください。作業が終わると確定申告等作成コーナーに戻ります。

住所や氏名、申告の種類などを確認して間違いがなければ「次に進む」をタップしてください。

各々の状況に合わせて、マイナポータルから証明書等データの情報を取得するか検討してください。データを取得する場合は、オレンジ色に囲まれた「マイナポータルに移動して情報を取得」をタップします。マイナポータルに移動しますので、指示に従いながら手順を進めましょう。
マイナポータルから証明書等データの情報を取得できれば、「申告書等を作成」をタップし、白色申告を作成します。
5.収支内訳書等を作成する
今回は白色申告の手順を紹介しますので、真ん中の「収支内容書」を選択し、「次に進む」へ進んでください。

フリーランスエンジニアの方が主に入力するのは、「営業所等所得のある方」という項目です。農業所得や不動産所得がある人は、必要に応じて項目からデータの入力を行てください。

「営業所等所得のある方」をタップすると、期間の入力と金額の入力が必要です。期間は基本的に1月1日~12月31日で問題ありません。例えば、8月に会社を退職してフリーランスエンジニアとして活動し、収入を得た場合は8月1日から12月31日までに変更します。

金額の入力は、「収入金額」「売上原価」「経費」の各々の合計を入力します。入力が終われば、次に進みましょう。次に進めば、所得区分の確認画面に移ります。入力した内容に間違いがなければ、「次へ進む」をクリックしてください。

次は納税地情報等の入力です。住所や事務所、提出する税務署、氏名などを入力します。入力が終われば次へ進み、データの保存です。翌年のために、データはPDFなどで保存しておくのが賢明です。

データの入力・保存が終われば、作成したデータを用いて「所得税の申告書作成」へ移ります。「所得税の申告作成はこちら」をクリックし、所得税の確定申告書を作成します。
6.所得税の確定申告書を作成する
まずは、申告者の生年月日を入力した後に、申告する所得を選択しましょう。給与や退職金、先物取引、一時など必要に応じて、収入があるものにチェックを入れてください。

ページの終わりに「申告する所得に関する質問」があるので、そちらの質問にも回答してください。

次のページへ行くと、「確認してください」というマークがある項目をタップし、補正が必要な項目を入力しましょう。入力が終わり次に進めば、支出に関する控除の入力です。

必要に応じて社会保険料控除や生命保険料控除、医療費控除、寄付金控除などを入力してください。入力が終われば次に進みます。次も引き続き控除の入力です。親族に関する控除や本人に関する控除、住宅に関する控除などを入力しましょう。入力が終われば「次へ」をタップします。
次へ進めば、計算結果の確認画面へ移ります。内容を確認し、修正があればその項目から訂正してください。何もなければ次へ進みます。

次は納付方法の選択です。e-Taxによる電子交付か、郵送等による書面交付かのどちらかを選んで次へ進みましょう。画面が変われば、財産債務調書、住民税等に関する事項の選択・入力をします。こちらは必要に応じて入力してください。

次に進めば、基本情報の入力です。氏名・電話番号・住所・その他の項目を入力してください。「次へ」をタップすれば、マイナンバーの入力です。次へ進むと、送信前の申告内容を確認します。
申告書を表示し、入力に間違いがないか確かめましょう。また、来年のためにもPDFファイルで保存しておくことをおすすめします。次に進み送信準備を整えましょう。特記事項の入力やその他の事項の入力を行いますが、何もなければ次へ進んでください。
次に進みQRコードを読み取り、マイナポータルアプリを起動させます。指示に従い次へ進んでいき送信すれば白色確定申告の終了です。繰り返しになりますが、作成したデータは必ず保管しておきましょう。
なお、確定申告が終われば、内容に応じて納税・還付のどちらかを行います。納税が0円であれば何もする必要はありませんが、納税が発生した場合は提示された金額を納税しなければなりません。税金を払いすぎて還付金が発生した場合は、とくに何かをする必要はありません。
7.【青色申告】フリーランスエンジニアの確定申告のやり方
青色申告する場合も「【準備編】決算書・収支内訳書(+所得税)を入力する」までの手順は変わりません。白色同様に流れに沿って進めていきましょう。

上記の画面まで進められれば、一番左の「青色申告決算書」を選択してください。青色申告も基本的な流れは白色申告と変わりません。ただし、入力する項目が増えますので注意しましょう。
具体的には、「繰戻額等の合計」と「専従者給与・繰入額等の合計」の2つです。どちらの項目も該当しない場合は、入力しなくて構いません。また、次に進むと「青色申告特別控除の入力が必要です。
青色申告特別控除額を決めたら、貸借対照表を入力します。そのあとの流れは白色申告の手順を参考に進めてください。青色申告の詳しいやり方は、以下の記事で紹介していますので、参考にしてください。
関連記事:「リンクお願いします。」
フリーランスエンジニアの確定申告に関するよくある質問
フリーランスエンジニアの確定申告に関するよくある質問を紹介します。
- 確定申告の期限は?いつからいつまで?
- フリーランスエンジニアで確定申告が必要なのは収入がいくらから?
- フリーランスエンジニアになって初めて確定申告するときの注意点は?
確定申告の期限は?いつからいつまで?
確定申告期間は、毎年2月16日から3月15日までです。ただし、期間が土日祝日と重なる場合は、翌平日が期限になります。青色申告の場合でも白色申告の場合でも期限は同じです。期限を過ぎると延滞税や無申告加算税が発生する可能性があるため、余裕をもって準備しましょう。
フリーランスエンジニアで確定申告が必要なのは収入がいくらから?
確定申告が必要になる基準は、年間所得が48万円を超えた場合です。所得とは、「売上-経費」を差し引いた金額を指します。副業の場合は、年間所得が20万円を超えると申告が必要です。
フリーランスエンジニアになって初めて確定申告するときの注意点は?
初めて確定申告をする際は、事前の準備が重要です。売上や経費を日頃から記録し、領収書や請求書をしっかり保管しましょう。青色申告を希望する場合は、事前に「開業届」と「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。
また、e-Taxで申告する場合は、マイナンバーカードや利用者識別番号が必要なので、早めに取得しておくとスムーズに進められます。
まとめ
フリーランスエンジニアの確定申告の手順・やり方について紹介しました。確定申告は事前準備が重要です。売上金や経費として使った金額、領収書などを日ごろから記録しておきましょう。
初めて確定申告する人は、経費にできるものやできないものの判断に迷ってしまいます。そのため、本記事で紹介している一覧表や手順を参考に確定申告を進めましょう。