公開日
2026/03/05更新日
2026/10/21
セキュリティ案件は、ほかの案件より資格を条件にする割合が高い領域です。テックスペースの募集中案件335件では、16件が必須スキル欄で資格に触れていました。
一方で、単価を分けているのは資格より「どの工程を担当するか」です。
この記事では、セキュリティ案件335件の資格条件と単価の集計(2026年10月20日時点)、おすすめ資格9つの受験料・日程、登録セキスペの3年間の費用、フリーランスの情報管理チェックリストをまとめています。
結論:セキュリティ案件は資格を見られやすい。ただし決め手は実務経験
テックスペースで「セキュリティ」を含む募集中案件335件の「必須スキル」欄を、すべて確認しました(2026年10月20日)。
| 必須スキル欄の書き方 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 資格の保有を必須条件にしている | 12件 | 3.6% |
| 「資格または実務経験」のどちらかを求めている | 3件 | 0.9% |
| 資格を知識の目安として書いている(「CCNA以上の知識」) | 1件 | 0.3% |
| 合計 | 16件 | 4.8% |
サイト全体では、新しい順に299件を調べて、資格が必須だったのは2件(0.7%)でした(フリーランスにおすすめの資格で集計)。セキュリティ案件は、その約5倍の割合で資格に触れています。
必須条件に名前が挙がっていた資格は、次のとおりです(1件に複数の資格が並ぶ場合は、それぞれ数えています)。
| 資格 | 名前が挙がった件数 |
|---|---|
| 情報処理安全確保支援士 | 11件 |
| CISA(公認情報システム監査人) | 9件 |
| CISSP | 7件 |
| CISM(公認情報セキュリティマネージャー) | 7件 |
| CompTIA Security+ | 6件 |
ただし、この16件には同じ発注元とみられる募集の再掲が含まれます。資格を必須にした12件は、内容で分けると3種類でした。
- 電力インフラ企業のセキュリティ高度化支援(7件):主にSecurity+、CISM、CISA、情報処理安全確保支援士のいずれか(1件は登録セキスペが必須)。単価の上限は85〜120万円
- 物流企業のAWSセキュリティエンジニア(4件):CISSP、CISA、情報処理安全確保支援士のいずれかに加えて、AWS認定とAWSの構築経験。単価は53万円
- 情報システム部門のセキュリティチーム支援(1件):CISSP、CISM、Security+、情報処理安全確保支援士などに加えて、CSIRTでのインシデント対応経験
どの案件も、資格と一緒に実務経験を求めています。また、資格が必須でも単価が高いとは限りません。53万円の案件もあれば、120万円の案件もあります。
コスモくんポイントセキュリティは資格を見られやすい領域だよ。でも単価を決めるのは「担当できる工程」なのがポイント!
セキュリティ案件の件数と単価(テックスペース独自データ)
テックスペースの募集中案件7,364件のうち、案件名に「セキュリティ」を含むものは335件(4.5%)です(2026年10月20日時点)。同じ方法で集計した全案件と比べると、単価が高めに出ています。
| 項目 | セキュリティ案件 | 募集中の全案件 |
|---|---|---|
| 案件数 | 335件 | 7,364件 |
| 単価が数字で書かれた案件 | 252件 | 5,891件 |
| 単価の上限額の中央値 | 73万円 | 65万円 |
| 月71万円以上の割合 | 52.4% | 24.7% |
| 月91万円以上の割合 | 25.0% | 8.3% |
| フルリモート(リモート100%)の割合 | 7.2% | 9.8% |
- 単価は、案件に書かれた上限額で集計しました(「〜70万円」は70万円、「45〜55万円」は55万円)。「スキル見合い」だけの案件は除いています
- 割合は、単価が数字で書かれた案件のうちの割合です。フルリモートの割合は案件数に対する割合です
月91万円以上の案件の割合は、全案件の約3倍です。一方でフルリモートは7.2%で、全体(9.8%)より少なめです。リモートを希望するなら、週1〜2日の出社まで条件を広げると選択肢が増えます。
仕事の種類別の単価
335件を、案件名のキーワードで仕事の種類に分けました。
| 仕事の種類 | 件数 | 単価が数字の案件 | 上限額の中央値 | 月71万円以上の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 上流・コンサル・PMO(規程策定、体制づくり、監査、施策推進) | 94件 | 73件 | 95万円 | 82% |
| NW・ゼロトラスト・セキュリティ製品の設計構築 | 59件 | 38件 | 65万円 | 16% |
| クラウドセキュリティ(AWS・Azure・GCP) | 47件 | 41件 | 70万円 | 41% |
| SOC・CSIRT・インシデント対応 | 38件 | 25件 | 75万円 | 60% |
| 開発・セキュリティアーキテクト | 29件 | 21件 | 60万円 | 29% |
| 脆弱性対応・パッチ適用・診断 | 27件 | 19件 | 70万円 | 26% |
| プリセールス・営業支援 | 14件 | 11件 | 130万円 | 100% |
| 情シス支援・その他 | 27件 | 24件 | 75万円 | 50% |
※プリセールスは単価が数字の案件が11件と少ないため、参考値です。
最も多いのは、上流・コンサル・PMOの案件です。セキュリティ規程の策定、グループ会社の対策推進、経済産業省のSCS評価制度(サプライチェーンのセキュリティ対策評価制度。2026年度末ごろの開始を目指している)への対応支援などです。上限額の中央値は95万円で、月71万円以上が8割を超えます。
一方、パッチ適用や製品の運用・導入は、60万円台が中心です。単価を上げたいなら、運用から設計へ、設計から企画・推進へと担当する工程を上げていくのが近道です。
スキル別の案件数と単価
言語・スキルページの統計でも、セキュリティ関連は単価が高めです(2026年10月20日時点)。
| スキル | 募集中の案件 | 月71万円以上の割合 | 月91万円以上の割合 | フルリモート |
|---|---|---|---|---|
| CSIRT | 42件 | 90%※ | 43%※ | 5% |
| EDR | 39件 | 64% | 9% | 8% |
| WAF | 37件 | 61% | 6% | 5% |
| Firewall | 53件 | 63% | 16% | 4% |
| Palo Alto | 45件 | 71% | 21% | 2% |
| FortiGate | 42件 | 50% | 17% | 2% |
| (参考)募集中の全案件 | 7,364件 | 35% | 7% | 10% |
- この表は、各ページの単価帯の統計(スキル見合いを除く)から計算しています。上の表とは集計方法が違うため、数字は直接比べられません
- ※CSIRTは単価帯の統計がある案件が21件と少ないため、参考値です
コスモくんポイントセキュリティ案件は「運用」より「設計・推進」のほうが単価が高い傾向だよ。資格は工程を上げる足がかりにしよう!
情報セキュリティのおすすめ資格9選(2026年10月時点)
各主催団体の公式サイトで、2026年10月20日に確認した情報です。受験料や形式は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトで確認してください。
| 資格 | 主催 | 向いている人 | 受験料(1回) | 2026年10月時点の注意 |
|---|---|---|---|---|
| 情報セキュリティマネジメント試験(SG) | IPA | セキュリティの入門。開発・運用の人の基礎固め | 7,500円(税込) | CBTは2026年12月28日以降に一時休止の予定 |
| 情報処理安全確保支援士試験(SC) | IPA | 国内の上流・ガバナンス案件を狙う人 | 7,500円(非課税) | 2026年度からCBT。前期の申込は10月24日17時まで |
| CompTIA Security+ | CompTIA | SOC・運用から入る人、外資系の案件 | 公式ストアで確認 | 英語版の新バージョン(V8)が2026年11月17日に公開予定 |
| CISSP | ISC2 | 実務5年以上で、設計・マネジメントを担う人 | 749米ドル | 2027年4月15日から新しい出題範囲 |
| CISA | ISACA | 監査・内部統制の案件を狙う人 | 会員575米ドル/非会員760米ドル | 認定には実務経験の条件あり |
| CISM | ISACA | セキュリティ管理・体制づくりの案件を狙う人 | 会員575米ドル/非会員760米ドル | 認定には実務経験の条件あり |
| AWS Certified Security – Specialty | AWS | AWSのセキュリティ設計を担う人 | 40,000円 | 170分・65問。日本語あり |
| Microsoft Certified: Cloud and AI Security Engineer Associate(SC-500) | Microsoft | Azureのセキュリティ設計を担う人 | 公式サイトで確認 | 旧Azure Security Engineer Associate(AZ-500)は2026年8月31日で廃止 |
| ISC2 Certified in Cybersecurity(CC) | ISC2 | 国際資格の入門 | 199米ドル | 実務経験の条件なし |
ここからは、資格ごとに案件とのつながりを紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験(SG)
IPAの国家試験で、セキュリティの基礎を幅広く問う試験です。対象者は「情報システムの利用部門でセキュリティリーダーを務める人」とされています。試験は120分・60問で、CBT方式で通年実施されています。
2025年度(2025年4月〜2026年3月)の合格率は70.0%(受験者45,924人、合格者32,141人)でした(IPAの統計資料)。
注意したいのは、試験システムの入れ替えのため、2026年12月28日以降は試験が一時休止になる点です。休止前に受けられるのは12月27日までで、会場によってはもっと早く終わります。再開時期は未定です(IPAの案内)。2026年中に取りたい人は、早めに会場の空きを確認しましょう。
案件の必須条件にSGが書かれていた案件は、今回の335件にはありませんでした。案件に直接効く資格というより、支援士やSecurity+に進む前の土台です。
情報処理安全確保支援士試験(SC)
サイバーセキュリティの専門人材を対象にした国家資格です。今回の集計では、必須条件に名前が挙がった件数が最も多い資格でした(11件)。
試験は、科目A-1(50分・30問)、科目A-2(40分・25問)、科目B(150分・記述式、4問中2問を解答)の3つです。応用情報技術者試験の合格者などは、科目A-1が一定期間免除されます。
2026年度から紙の試験がCBTに変わり、前期・後期の2回になりました(IPAの日程)。
| 申込期間 | 科目A-1・A-2 | 科目B | 合格発表 | |
|---|---|---|---|---|
| 2026年度前期 | 2026年10月6日〜10月24日17時 | 2026年10月17日〜10月27日 | 2026年11月11日〜11月23日 | 2027年2月ごろ |
| 2026年度後期 | 2027年1月27日〜2月27日 | 2027年2月20日〜3月2日 | 2027年3月16日〜3月28日 | 2027年6月ごろ |
CBTでは、会場ごとの予約枠から日時を選びます。申込のときに科目Aと科目Bの日程を一緒に予約するので、2つの日程を空けておく必要があります。
最近の合格率は、2025年度秋期が22.3%(受験者18,816人、合格者4,199人)、2025年度春期が19.0%でした(IPAの発表)。
コスモくん注意2026年度前期の申込は10月24日(土)17時までだよ。間に合わなければ後期(2027年1月27日〜)を狙ってね。
なお、IPAは2027年度から試験制度を見直す案を出しています。支援士試験は2027年度夏〜秋ごろに新制度で実施する予定とされていますが、2026年10月時点ではまだ「案」です(IPAの発表)。
CompTIA Security+
セキュリティ運用の基本を問う国際資格です。今回の集計では6件の必須条件に名前が挙がっていました。いずれも「Security+、CISM、CISA、支援士のいずれか」という並びです。
現行版(V7、試験番号SY0-701)は90分・最大90問で、日本語で受験できます。合格ラインは100〜900点中750点です。推奨経験は、Network+の知識とセキュリティ・システム管理の実務2年です。
英語版の新バージョン(V8)は2026年11月17日に公開予定です。V7の配信終了は2027年の予定なので、日本語で受けるなら当面はV7が対象になります。
CISSP
ISC2が認定する、セキュリティの設計・マネジメントの国際資格です。今回の集計では7件で名前が挙がり、うち5件は必須条件でした。
認定には、8つのドメインのうち2つ以上で、通算5年以上の実務経験が必要です。学位や指定の資格があれば、1年分まで免除されます。経験が足りなくても、試験に合格すれば「Associate of ISC2」になれます(6年以内に5年分の経験を積む必要があります)。
試験は3時間・100〜150問で、受験者の正答に応じて問題が変わる形式(CAT)です。日本語でも受験できます。受験料は749米ドルです(ISC2の価格表)。2027年4月15日からは新しい出題範囲に変わります。
CISA・CISM
どちらもISACAが認定する国際資格です。CISAはシステム監査、CISMはセキュリティ管理の資格です。今回の集計では、CISAが9件、CISMが7件で名前が挙がっていました。
監査対応や規程づくりなど、上流・ガバナンスの案件と相性がよい資格です。受験料はどちらも、ISACA会員が575米ドル、非会員が760米ドルです。認定には実務経験の条件があるので、ISACAの公式サイトで確認してから準備しましょう。
クラウドのセキュリティ資格(AWS・Azure)
セキュリティ案件のうち47件は、AWS・Azure・GCPのセキュリティです。
AWS Certified Security – Specialtyは、170分・65問で、日本語で受験できます。推奨経験は、ITセキュリティの実務5年とAWSのセキュリティ実務2年以上です。今回の集計でAWS認定を必須にした4件は、SOA・SAP・DOPなど(AssociateやProfessionalの認定)を条件にしていて、Security – Specialtyに限っていませんでした。
Azureは、2026年に入れ替わりがありました。Azure Security Engineer Associate(AZ-500)は2026年8月31日で廃止され、新規の取得も更新もできなくなりました。後継は、AIのワークロードも範囲に含む「Cloud and AI Security Engineer Associate」(試験SC-500)です。
AWS認定全体の選び方はAWSエンジニアの年収ガイドで紹介しています。
ISC2 Certified in Cybersecurity(CC)
ISC2の入門資格です。実務経験の条件がなく、受験料は199米ドルです。今回の案件の必須条件には出てきませんでした。CISSPを目指す前に、国際資格の出題スタイルに慣れる目的で使えます。
なお、個人情報保護士などの民間の検定は、335件の必須条件には1件も出てきませんでした。
登録セキスペの費用は3年で約16万円
情報処理安全確保支援士は、試験に合格したあと登録すると「登録セキスペ」として名乗れる資格です。登録には費用がかかり、登録後は講習の受講が義務になります(IPAのよくある質問)。
| 費用 | 金額 | タイミング |
|---|---|---|
| 登録免許税 | 9,000円 | 登録時 |
| 登録手数料 | 10,700円(非課税) | 登録時 |
| オンライン講習 | 20,000円(非課税) | 毎年1回(3年で3回) |
| 実践講習(IPAが行う講習の場合) | 80,000円(非課税) | 3年に1回 |
| 3年間の合計 | 約159,700円 | ― |
- 民間事業者の実践講習を選ぶと、金額は講習ごとに変わります
- 登録日は毎年4月1日と10月1日です。申請の締切は、4月1日登録が2月15日、10月1日登録が8月15日(消印有効)です
- 講習を受けないと、資格名称の使用停止や登録の取消しになる場合があります
登録しなくても、試験の合格は無効になりません。ただし「情報処理安全確保支援士」の名称は使えなくなります。
フリーランスにとっての判断材料は、案件の書き方です。今回の集計では、「情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)保有」と、登録まで条件にした案件が1件ありました。上流・ガバナンスの案件を狙うなら、登録しておくと応募できる範囲が広がります。
職務経歴書には、登録していれば登録番号と登録年月、登録していなければ「情報処理安全確保支援士試験 合格(2025年12月)」のように書き分けます。書き方の全体はフリーランスエンジニアの職務経歴書の書き方で紹介しています。
目的別:セキュリティ資格を取る順番
どの資格から取るかは、目指す案件から逆算すると決めやすくなります。
| 目指す案件 | 取る順番の例 | あわせて積みたい実務経験 |
|---|---|---|
| SOC・CSIRT(監視・インシデント対応) | 情報セキュリティマネジメント → CompTIA Security+ → 情報処理安全確保支援士 | ログ分析、EDR・SIEMの運用、インシデントの一次対応 |
| クラウドセキュリティ | AWSやAzureのAssociate認定 → AWS Security – Specialty、またはSC-500 | IAM設計、WAFやログ基盤の構築、IaC |
| 上流・ガバナンス(規程策定・体制づくり) | 情報処理安全確保支援士(登録) → CISM | セキュリティ規程・ガイドラインの策定、委託先のセキュリティチェック |
| 監査・評価 | 情報処理安全確保支援士 → CISA | 監査対応、リスクアセスメント |
| 外資系・グローバル案件 | CompTIA Security+ → CISSP | 英語での報告・調整、海外拠点との対応 |
ネットワークやサーバーの運用経験がある人は、すでにセキュリティ案件の入口に立っています。Firewall・Palo Alto・FortiGateなどの運用から、設計・構築へ進むのが現実的なルートです。
資格全体の選び方や、クラウド・SAPなどほかの領域の資格は、フリーランスにおすすめの資格15選で比べています。
フリーランスが守るべき情報管理
セキュリティの資格を持っていても、自分の情報管理が甘ければ信頼を失います。IPAの情報セキュリティ10大脅威 2026(組織編)では、2位が「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」、3位が「AIの利用をめぐるサイバーリスク」でした。業務委託で働くフリーランスは、まさに「委託先」の立場です。
契約前に確認すること
- 秘密保持契約(NDA)の範囲と期間。契約終了後に情報をどう返却・削除するか
- 作業に使う端末。貸与PCか、私物PCを使ってよいか
- 作業場所。自宅以外(カフェ、コワーキングスペース)で作業してよいか
- 生成AIや翻訳サービスに、業務の情報を入力してよいか
- 事故が起きたときの連絡先と、報告までの期限
- 再委託(ほかの人に作業を手伝ってもらうこと)が認められるか
フリーランスの案件は、多くが準委任契約です。契約形態の違いと契約前のチェックポイントは、委任と委託の違いで紹介しています。
毎日の作業で守ること
IPAが個人事業主も含む中小企業向けにまとめた「情報セキュリティ6か条」に、エンジニアならではの項目を足したチェックリストです。
- OSやソフトウェアを最新の状態にする
- ウイルス対策ソフトを入れる
- パスワードを使い回さず、パスワード管理ツールで管理する。重要なアカウントは多要素認証(MFA)にする
- クラウドストレージやチャットの共有設定を見直す(「リンクを知っている全員」になっていないか)
- バックアップを取る(2026年9月公開のガイドライン第4.0版で6つ目に追加された項目)
- 脅威や攻撃の手口を知る(10大脅威などで最新の傾向を確認する)
- PCのディスクを暗号化する(WindowsはBitLocker、macOSはFileVault)
- APIキーやパスワードをコードに直接書かない。
.envファイルは.gitignoreに入れ、コミット前にシークレットを検出する仕組み(pre-commitフックなど)を使う - クライアントごとに、アカウント・作業フォルダ・開発環境を分ける
- 画面共有やスクリーンショットに、ほかのクライアントの情報が写り込まないようにする
- 公衆Wi-Fiでは、クライアントが指定するVPNを使う。指定がなければ、テザリングなどを使う
事故が起きたときの初動
PCの紛失、誤送信、認証情報の漏えいなどが起きたら、次の順で動きます。
- 被害を広げない(漏れたパスワードやAPIキーを無効にする、紛失した端末をリモートでロックする)
- すぐに契約先の担当者へ報告する(何が・いつ・どこまで影響したか。分からない点は「調査中」と伝える)
- 契約先の指示に従って調査に協力し、再発防止策をまとめる
報告を遅らせるほど、信頼の回復は難しくなります。困ったときは、IPAの「情報セキュリティ安心相談窓口」にも相談できます。
SECURITY ACTIONで取り組みを見せる
SECURITY ACTIONは、中小企業や個人事業主が、セキュリティ対策に取り組むことを自分で宣言する制度です。宣言は無料で、有効期限はありません。
| 段階 | 宣言の条件 |
|---|---|
| 一つ星 | 「情報セキュリティ6か条」に取り組むことを宣言する(対策の前でも申し込める) |
| 二つ星 | 「5分でできる!情報セキュリティ自社診断」を実施し、「情報セキュリティ基本方針」を作って外部に公開する |
申込には、個人事業主もGビズIDプライムのアカウントが必要です(申込方法)。宣言すると、代表者名・屋号・都道府県などがIPAのサイトで公開されます。
基本方針のサンプルや自社診断の項目は、中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版、2026年9月30日公開)に入っています。経歴書やポートフォリオサイトに書いておくと、取り組みを具体的に示せます。
コスモくん注意業務の情報を生成AIに貼る前に、契約で使ってよいか確認してね。分からなければ担当者に聞こう。
よくある質問
セキュリティ資格だけで、フリーランス案件に入れますか?
資格だけで入れる案件は多くありません。資格を必須にした12件も、すべて実務経験とセットの条件でした。インフラ運用や開発の経験に、セキュリティの担当範囲を少しずつ足していくのが現実的です。
情報処理安全確保支援士は、登録しないと意味がありませんか?
合格だけでも、知識の証明として職務経歴書に書けます。ただし「情報処理安全確保支援士」と名乗れるのは登録した人だけです。登録まで条件にする案件もあるので、上流の案件を狙うなら登録を検討しましょう。費用は3年で約16万円です。
CISSPは、実務経験がなくても受けられますか?
受験はできます。経験が足りないまま合格すると「Associate of ISC2」になり、6年以内に5年分の経験を積めばCISSPとして認定されます。
情報セキュリティマネジメント試験は、今から受けられますか?
2026年12月27日までの日程なら受けられます。12月28日以降は一時休止の予定で、再開時期は決まっていません(2026年10月時点)。会場によって最終日が異なるので、早めに予約しましょう。
未経験からセキュリティ案件に移るには、何から始めればいいですか?
今の仕事に近いところから広げるのがおすすめです。インフラの人はFirewallやEDRの運用、開発の人は脆弱性対応やセキュアな設計、クラウドの人はIAMやログ基盤の設計が入口になります。資格は、その工程の知識を固める目標として使えます。
まとめ
- テックスペースのセキュリティ案件335件のうち、16件(4.8%)が必須スキル欄で資格に触れていた。サイト全体(0.7%)より高い
- 名前が挙がった資格は、情報処理安全確保支援士(11件)、CISA(9件)、CISSP・CISM(各7件)、Security+(6件)
- セキュリティ案件は、月71万円以上が52.4%(全案件は24.7%)。特に上流・コンサル・PMOの案件は上限額の中央値が95万円
- 支援士試験は2026年度からCBTで年2回。前期の申込は10月24日17時まで。SGは12月28日以降に一時休止の予定
- AzureのAZ-500は2026年8月31日で廃止。後継はSC-500
- 登録セキスペの維持費は3年で約16万円。上流の案件を狙うなら登録を検討する
- 資格と同じくらい、自分の情報管理が信頼につながる。契約前の確認と6か条から始める
コスモくんヒント今のスキルで応募できるセキュリティ案件は、CSIRTやEDRの案件ページで探せるよ。気になる案件は、無料の会員登録をしてエントリーしてね!




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